新甲子園のエースはお前だ−。猛虎がかつて聖地を沸かせた兵庫出身の左腕に熱視線をおくる。ターゲットは、これまた馴染みの深い? 名前の坪井だ。
「合宿で一番光っていた。前から注目していたけど、秋季リーグでもよく投げているしな」
黒田編成部長は国立大の星の台頭を驚き交じりで評した。6月の全日本代表候補合宿。視察の目的は、すでにリストアップしていた大野(東洋大)や巽(近大)だったが、躍動する左腕に目を奪われた。代表に選出された夏の世界大学選手権では2大会ぶりの銀メダル獲得に貢献。秋季リーグでも主戦としてフル稼働し、6勝1敗とチームをけん引する。4完投というタフネスぶりも売りだ。
虎とのゆかりもある。社高(兵庫)時代、04年の選抜大会に出場。4強に進出する活躍で『社旋風』を巻き起こした。3年目で開花した岩田が10勝を挙げたが、それに次ぐポスト井川&下柳が見当たらないのが現状だ。他球団からも注目を集める逸材。狙った獲物は逃さない。
坪井 俊樹(つぼい・としき)
1986(昭和61)年7月7日、兵庫・西脇市生まれの22歳。社高では3年の選抜大会でベスト4進出。筑波大進学後は2年秋に首都大学リーグで8勝(1敗)を挙げてMVP獲得。大学通算33勝19敗。1メートル85、72キロ。左投げ左打ち。