リーグ2連覇を達成した巨人は14日、川崎市のジャイアンツ球場で22日からのクライマックスシリーズ(CS)第2ステージに向けて始動した。昨年はCSで中日に敗れただけに、原辰徳監督(50)は雪辱へ気合十分。終盤戦に調子を落とした内海哲也投手(26)にはブルペンで“熱血指導”を行った。
原監督の高い声が、室内練習場に響いた。
「これからが本番だ!! 引き締めていこう。けがをしないよう、徐々にコンディションを上げていこう!!」
指揮官の熱弁に、11日の全日程終了後、つかの間の休みを楽しんだナインに緊張感が漂った。
レギュラーシーズンでは歴史的な大逆転Vを成し遂げたが、それはあくまで通過点。次の戦いはすぐそこだ。22日に開幕するCS第2ステージに向け、指揮官は精力的に動いた。
ブルペンでは、内海に対して熱血指導を繰り返した。左腕は今季、デッドヒートを演じた阪神から4勝(1敗)するなど12勝を挙げたが、終盤戦では四球が目立ち、継投を余儀なくされる試合が多かった。中日相手には5試合に先発して5敗。CS第2ステージの相手は決まっていないが、第3戦までに先発を託す可能性が高く、マウンドで自ら右腕を振るなど熱がこもった。
約15分間にわたる身ぶり手ぶりの指導に、内海は「直接教えていただくのは珍しい。今年1回あったかどうか。投球フォームは上半身と下半身がうまく使えるようになって、良い感じになっている」と収穫を口にした。
昨季はCSで中日に3連敗。今年は実戦感覚を失わないよう、15日から内海ら主力選手が順次、フェニックス・リーグが開催されている宮崎へ向かう予定だ。
「チーム練習と個々の練習を、メリハリをつけてやってほしい」。指揮官は視線を遠くにやった。虎か竜か…。相手がどちらになろうとも、まずは戦力を整える。新たな戦いへ、原巨人が動き始めた。(伊吹政高)