甲子園室内練習場の金属屋根に響く雨音をかき消すように、打球音がこだまする。林が志願の居残り特打で汗を流した。
「レギュラーシーズンが終わって悔しい結果になったけど、次に向けて全力でやるだけ。やり返す気持ちです。まだ3日あるし、時間があるときには打ちます」
全体練習終了後、鳥谷と並んで約20分間、左右の打撃投手の球を打ち返した。鋭いライナー性“らしい”弾道がネットを揺らし続けた。15日は、救援投手陣がフリー打撃に登板。実戦勘を研ぎ澄ませる。
辞任の決まった岡田監督にさっそくCS出場をアピールした。指揮官は「この4日間の調整で調子を上げてな。調子ええもんからいくよ」と断言した。4日間の調整をチーム内バトルと位置付けたが、それに行動で応えた。
昨年のCS(対中日)は右肩を痛めた影響もあって、2戦で3打数1安打、0打点。オフには手術に踏み切り、今季も出遅れた。雪辱にはもってこいの舞台だ。「3戦しかないし、何ができるかを考えてやるだけです」。短期決戦。指揮官への恩返しへ、結果を出すだけだ。(山田結軌)