ワンジルは強いね。昨年の福岡国際もそうだけど、まだ21歳。日本に来て、仙台育英高で勉強したことが大きい。日本式のトレーニングで我慢強さを学んだ。もともとハングリーさはあるし、日本にきて素質が開花した選手の一人。
勝因は最初から自分のペースで走れたことだと思う。スタート時で気温24度だったけど、「これでいける」という感触があったのではないかな。それが最初の入り(5キロ)での14分台につながったと思う。
そのハイペースにつぶされたのが日本勢。気候とペース配分に明らかな誤算があった。最初の5キロですべてが終わったという感じだったね。尾方くんなんかは相手のペースが落ちてくるのを待つしかなかった、どうしようもない。涼しい気候に加えて、フラットなコース。まるで冬のマラソンのようなペースは、2人にとっては酷だった。
いずれにしても、夏でも2時間6分台が出たことを、日本選手や指導陣は真剣に考えていかないといけない。(ソウル、バルセロナ五輪ともに4位入賞、愛知製鋼陸上部監督)