(パ・リーグ、楽天6−8ロッテ、19回戦、ロッテ12勝7敗、30日、Kスタ宮城)カキン。コキン。スコーン。秋雨を切り裂くような快音がこだまする。ロッテの成瀬と楽天の田中。北京五輪で好投を演じた男2人の帰国後初登板となる先発競演。だれもが投手戦を予想したが…。なんと、2人合わせて10失点だ。
「球自体は悪くなかったが、久々の登板で力んだ」。成瀬は六回途中8安打4失点。ベンチでうなだれた。一方の田中は「生涯でも記憶にない」という人生初の満塁弾を六回にサブローに浴びるなど6失点。「調子は悪くなかったが(満塁弾は)フォークがあまり落ちなかった」と唇をかみしめた。
北京五輪の影響−。たしかにあった。五輪よりも広いストライクゾーンを意識しすぎたのは成瀬。「日本(の審判)は球が多少抜けてもストライクを取ってくれる。逆にギリギリに投げようとして腕が縮こまった」。田中は登板前に「正直、疲れはある」と漏らしていた。パ・リーグで唯一、勝ち星をあげていないロッテからの白星は、またもお預けだ。
それでもクライマックスシリーズ進出ライン(3位)までロッテは1.5ゲーム差。楽天も5.5ゲーム差。望みはある。CS進出には両投手の復調が絶対条件となる。(神田さやか)