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【なにやっ10】CSで猛虎の咆哮を!

2008.10.13 12:36
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 球史に残るデッドヒートだった2008年のペナントレース。その主役を担ってきた岡田阪神は、最後の最後で玉砕した。まさに死闘。金本が、赤星が、新井が、体をボロボロにしながら戦った。選手だけではない。スタッフも死力を尽くしたが、報われなかった。

 「ホンマに悔しくてね、寝られんかった」

 『10・8』巨人との直接対決で敗れた翌9日、横浜スタジアムの練習に現れた永吉和也広報の目は真っ赤だった。チーム付き広報マンとしてベンチ入りし、全144試合にフル出場。試合序盤は活躍した選手のコメントを届けてくれる。松坂世代の一員で、関学大時代は野球部マネジャー。試合中、つい熱くなって声が出てしまうこともしばしばだ。勝つ喜びも、負ける悔しさも、選手とともに味わってきた。戦う広報。だから、敗戦の無念が次から次へとこみ上げた。

 巨人が敗れて再び0.5ゲーム差に縮まった9日の夜、今度は試合の夢をみた。巨人が負けて阪神が勝ち、再逆転で首位に立ったと思いきや、その逆もあった。その度にベッドから飛び起きた。現実であってくれ、いや、夢でよかった…。「もうどっちがどっちか分からなくなった」。その繰り返しで気づけば朝だった。

 それから十数時間後、横浜スタジアムで2年連続の終戦を迎えた。3日ぶりに少し眠れた。解放感よりも虚脱感が強かった。

 「タイガースの意地をみたい、みせたいね」

 歴史的V逸、指揮官の辞意…。燃える材料には事欠かない。もう一度、猛虎の咆哮を聞きたい。

川端 亮平(かわばた・りょうへい)

川端亮平1983(昭和58)年3月15日、大阪府生まれ。関大卒。05年4月入社。阪神担当一筋で現在4年目。野球、サッカー、ラグビー、ハンドボールといずれも芽が出ず、体重が80キロを超えた18歳にアスリートを引退。以後、見聞録側に回る。


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