プロボクシングのダブル世界戦で、国内史上4位タイとなる7度目の防衛に挑む王者・長谷川穂積(27)が10日、都内の帝拳ジムでスパーリングを公開した。世界戦では初の苦手なサウスポー相手とあって、計135回のスパーを敢行。華麗な動きで好調な仕上がりをアピールした。
軽やかなステップが、好調の証だ。右ジャブの速射で相手を幻惑した長谷川は「サウスポーに苦手意識があったが、もう慣れた。右パンチを普段の3倍ぐらい使う。KOは意識せず、とにかく勝つ」と宣言した。
万全な調整ぶりだ。フィリピンから同国フェザー級1位のマイケル・ファルナスらを招き、前回世界戦時の108回を大幅に上回る、135回のスパーを消化。プロ27戦目で4年ぶり2度目のサウスポー対策をみっちり積んだ。減量もリミット(53.5キロ)にあと1.7キロと死角はない。
8月に所属するジムの階下に、ジム直営の針きゅう整骨院が開設され、苦しい夏特訓も快適に乗り切れた。V7に成功すれば、妻・泰子(27)さんと2人の子供のため、地元・神戸市に待望の分譲マンションの購入も検討中だそうで、気合は十分だ。
V8戦は同じくサウスポーの同級1位プシ・マリンガ(南アフリカ)との指名試合となる予定だが、山下正人・真正ジム会長(46)は「最初は左対策に戸惑っていたが、今は完全に対応できている」と自信。苦手の左戦士を切り崩し、進化を証明したとき、悲願のラスベガス進出がはっきりと見えてくる。(川田尚市)