映画やテレビのドラマでもありえないような逆転で、大会2連覇と賞金女王の座を手にした。古閑は「こんな経験、本当にない。本当にびっくり」。感激を通り越して驚くばかりだった。
首位全美貞との差に一度は逆転をあきらめた。それでも「やるべきことを最後まで精いっぱいやろう」。集中力を高め、最後の2ホールで連続バーディー。優勝を争う全美貞、不動に最大限のプレッシャーをかけて先に競技を終えた。
そんな古閑に幸運が転がり込む。全美貞が上がり2ホールで三つスコアを落とす。不動も古閑と同スコアで迎えた最終ホールで、バーディーチャンスの約1メートルから信じられないような3パット。「あれよあれよという逆転だった」。まさかの展開に戸惑いの表情すら浮かべた。
夏場はパットの不調で低迷。師事する清元登子プロから「今季の賞金女王はあきらめなさい」とも言われた。だが「あれで気持ちが楽になった」と古閑。パターを変え、勝負に出たことで終盤の追い上げにつながった。
逆転優勝と逆転女王。勝利の女神から二重のほほ笑みを引き出したのは、潔いまでの古閑の開き直りだったのか。「次は本当の実力で取りたい」。天真らんまんな古閑らしく、あっけらかんと言ってのけた。