カシオ・ワールドオープン最終日(30日、高知県Kochi黒潮CC=7300ヤード、パー72)全身を“勝負カラー”の黒で固めた片山が、満面に笑みを浮かべた。
「この1年間、ずっと『もう1度取るんだ』という気持ちを持っていた。よく、戻ってこられたなと思いますよ」
最終日は賞金ランク2位の矢野東と同組の直接対決だった。だが、5番(パー5)でダブルボギー。9番(パー4)も3パットのボギーとスコアを落とし、通算2アンダーの15位でホールアウト。それでも最終戦を待たずに賞金王が確定した。
「(賞金王のタイトルを)落としてみて、初めてわかることがある。あれがあったから、今年がある」
昨年は最後まで競り合った末、谷口徹に「キング」の座を明け渡した。シーズン終了から今季に向けた肉体改造を図った。体重は6キロ減。5月の日本プロでツアー通算24勝目を挙げ、永久シード獲得に「あと1勝」としてからもたついた。それでも10月の日本オープンで優勝。その底力を見せつけた。
「身長もない(1メートル71)飛距離も出ない平均的な日本人が、ここまでやれるんだというのは、若い人に勇気を与えられるんじゃないかな」
大学時代はプロゴルファーになると思っていなかった片山が、5度目の賞金王。12度の尾崎将司は別格として、青木功と並ぶ歴代2位となった。
「やる気が違うと思いますよ」。今週は、今季の目標に掲げた国内メジャーの1つ。年間3つの日本タイトル奪取へ、片山の戦いは続く。