札幌開幕週から、“真打ち”の登場だ。ダートの交流GII関東オークスで白毛馬として史上初の重賞制覇を射止めたユキチャンが、今度は芝のタイトルを狙って、クイーンSに挑む。
7月9日のジャパンダートダービーをじんましんで競走除外になる誤算はあったが、すぐに症状は治まり、北海道に照準を定めてきた。第1希望だった14日の交流GIIブリーダーズGC(旭川、ダ2300メートル)は賞金的に出走が叶わなかったため、第2希望だったクイーンSに目標を切り換えて調整。9日にはデュークレジェンド(せ3未勝利)と札幌ダートで併せて4ハロン56秒0−39秒6−12秒3(馬なり)で1馬身先着と、万全の状態に仕上がってきている。
「単走だと少しズブい面もあるが併せると動くね。翌日(10日)もコースで軽く乗ったが、ここまで予定通り。札幌は涼しいし、美浦にいる時よりも落ち着いている」と佐藤調教助手。大竹調教厩務員も「カイバ食いは牡馬と変わらないし、ホント元気が良すぎるよ」と異口同音に気配の良さをアピールする。カイバをバリバリと頬ばる姿は牡馬顔負け。500キロ前後の真っ白で雄大な馬体が一段と輝いている。
芝はサンスポ賞フローラS(7着)以来となるが、3月のミモザ賞(中山)を勝っており、芝自体は問題ない。フローラSは切れ味勝負で後れを取ってしまったが、父クロフネに似たバテずにいい脚を長く使うユキチャンにとって、パワー優先で時計がかかる札幌の洋芝は合っているはずだ。
「瞬発力勝負になると辛いけど、開幕週だし、しぶとく粘る形ならね」と佐藤助手も札幌でのさらなる飛躍を期待。同じ3歳の桜花賞馬レジネッタ、桜花賞&オークス2着馬エフティマイアの参戦もあり、ここで好走が叶えば、GI秋華賞(10月19日、京都、芝2000メートル)も見えてくる。ますます注目度が増すユキチャン。白毛のプリンセスが、北都を席巻する。