秋華賞創設以来、8度目となる桜花賞馬とオークス馬の直接対決。今年は混戦ムードとはいえ、レジネッタとトールポピーの比較は外せない材料だ。過去10年では春2冠のスティルインラブを含めて桜花賞馬が4勝でオークス馬が2勝。桜花賞馬は8頭中7頭が掲示板を確保したのに対して、オークス馬は7頭中4頭と安定感を欠いている。
桜花賞とオークスの中間にあたる2000メートルでの施行で、桜花賞馬が強い理由は何か? 一つにはコース形態が挙げられる。広い東京で各馬が仕掛けを我慢しがちなオークスに対し、桜花賞は新装された阪神になってもハイペースからの激しい攻防が繰り広げられる。1周1783メートル、最後の直線328メートルの京都内回りが舞台で先行有利と言われる秋華賞だが、勝負どころからペースが上がって乱戦となる例は少なくない。多くの騎手が「わずかなスキを見逃さずに反応する瞬発力と、混戦にひるまない勝負根性が必要」と評価するのが、桜花賞、秋華賞の共通項だ。
トールポピーが制した阪神JFも、桜花賞と同じ阪神の1600メートル戦だが、力差がはっきりした2歳戦は激戦になりにくい。前川調教助手も「本当は外回りがいいですが、何とかしたいですね」と底力に期待といった様子だ。
対照的にレジネッタは小回りコースでのフィリーズレビューやクイーンSなど、混戦でも崩れない点が大きな強みだ。
データ的にも、過去10年で6着以下から巻き返した馬は00年2着のヤマカツスズラン(ローズS14着)1頭しかおらず、トールポピーが苦しいのに対して、レジネッタは桜花賞〔1〕着→オークス(3)着のパターンが98年ファレノプシスや01年テイエムオーシャンと合致。担当する藤原調教助手も「桜花賞馬が強いんですか? 脚質とか違いはあるでしょうが、いいデータはうれしいですね」と笑みがこぼれる。過去の傾向からは、激戦を大歓迎の根性娘レジネッタが有利と出た。(黒田栄一郎)