オークス最後の直線。馬場の真ん中辺りに位置したトールポピーが、前方と外に行き場が無かったため内側に進路をとった際、レジネッタ(3着)を外から押圧した。そこからトールがさらに内に切れ込んだため、ソーマジック(8着)、オディール(5着)、マイネレーツェル(9着)の計4頭が不利を被ることになってしまった。
これに関して、「上位にきた馬には敬意を表する」と前置きしながらも、「勝っていたとは言わないが、勢いがついたところでの不利だった」と話したのがマイネレーツェルの五十嵐調教師。レジネッタの小牧騎手は「着順が変わったかどうかは分からないが、多少、態勢を立て直すところはあった」と振り返った。ソーマジックの後藤騎手はレース後に「伸びかけた時に不利を受けたが、期待していたほどの伸びも無かった。距離が微妙に影響したのかも」と語っている。
この3者の話から共通して読み取れるのは、“勝てたかどうか分からない=勝った馬は強い”ということ。実際、トールポピーも馬場の真ん中から内ラチ沿いまで切れ込むロスはあった。まっすぐ走っていればさらに強さが際立っていたかもしれない。
ただ「距離が延びていいタイプ」と陣営がいい続けてきたトールポピーにとっては今回は距離短縮という課題がある。ここは五十嵐師がポツリともらしたひと言、「まともに走っていたらどこまできていたのか見てみたかった」を、秋初戦のローズS快勝で見事に体現して見せたマイネレーツェルを逆転候補の一番手に挙げたい。