ルーキー三浦皇成に負けられないとばかりに、関西が誇る2年目のホープ2人が初のGI騎乗を果たす。5戦3勝の戦績で注目の上がり馬ブライティアパルスに騎乗するのは藤岡康騎手だ。
「GIに出られるほどの馬に初戦からずっと乗せていただいたことが、本当にありがたいです。すごく楽しみだし、期待は大きいですね」
スラッとした長身に映える端正な顔立ちが、喜びにあふれる。5戦すべて自身が手綱を取って勝ち取った秋華賞の切符。「前走も差し返す根性を見せたし、精神的にも成長してきました」と愛馬に全幅の信頼を置いている。ケガや騎乗停止もあって今期は26勝どまり。「焦りがケガや騎乗停止を招いたので落ち着いて乗ることを心がけています」という口ぶりは、とても19歳とは思えない。
一方、今期59勝を挙げて躍進中なのが同じ07年デビューの浜中騎手だ。「GIに乗ることは、目標の一つでした。うれしいですね。ピサノジュバンはむしろ芝がいいと思いますし、依頼してくれた関係者の期待に応えたい」と声を弾ませる。小倉2歳Sでは、デグラーティアで同期一番乗りの重賞Vを果たすなど、関係者の評価も高い。
「デビューした時から浜中には負けたくないと思っていました」と藤岡康が言えば、「1年目の成績は康太に負けたし、こういう(GI)機会で彼より上の着順に来たいですね」と浜中もライバル心を燃やす。さらに彼らを熱くさせるのが、後輩・三浦の存在だ。「同期に負けたくないのに、後輩ですからね。なおさらですよ」(藤岡康)、「先輩後輩はない世界だけど、負けたくない」(浜中)と口をそろえる。三浦も含めた3人は、すべて10代のジョッキー。大混戦ムードの秋華賞は、U−20ジョッキーの闘志あふれる騎乗が波乱の目となりそうだ。(黒田栄一郎)