【JDD】ユキチャンに男ひれ伏す!

2008.7.9 05:11

 関東オークスで白毛馬として史上初の重賞制覇を飾ったユキチャン(美・後藤、牝3、父クロフネ、母シラユキヒメ、母の父サンデーサイレンス)が交流GIのジャパンダートダービー(大井競馬場)に挑戦する。牡馬顔負けの父クロフネ譲りのパワフルな走りでGI制覇成るか!? 天才・武豊にエスコートされてユキチャンが真夏の東京を熱くする。

 世界初の快挙からわずか21日。白馬伝説が新たなステージを迎える。ユキチャンがGI制覇をかけて、牡馬の強豪にチャレンジする。

 競馬史を塗り替えた交流GII・関東オークスは圧巻だった。早めに先頭に立つと、直線では後続を離す一方。父クロフネがジャパンCダートで見せたパフォーマンスを彷彿とさせ、楽な手応えのまま、ゴールでは2着のプロヴィナージュに8馬身差をつけていた。タイムの2分14秒7は関東オークスが2100メートルとなってからは最速。話題先行のアイドルではなく、たぐいまれな実力を備えていることを証明した。「お父さんに似て、パワフルな走りをしますね」と武豊騎手は絶賛。JDDは牡馬相手とはいえ、同世代の戦いであり、GI挑戦が決まったのは自然の成り行きだった。

 ダメージの少ないレースだったので、疲れは尾を引かず、気配は変わらずいい。5日の最終追い切りでは、茨城県美浦トレーニングセンターのポリトラックコースで5ハロン64秒7を馬なりでマーク。スピード感あふれる動きを見せた。レース前日の8日は北馬場で調整。角馬場で体をほぐし、Cコースを1ハロン(200メートル)17秒〜18秒のキャンターで流した。「いい感じです。デビュー当時に比べ、健康になったのが一番。レース後にガクッとくることもなく、ピークの状態を維持できています」と後藤由之調教師は満足のいく調整ができたことを強調した。

 前走は先行策を意識付けするため、ブリンカー(遮眼革)を着用。それが奏功し、今は馬自身が行く気になっており、今回はブリンカーなしで臨む。気合が乗って戦闘モードに入ってきた証拠でもある。

 〔1〕枠(2)番の好枠を生かし、スムーズにロスなく先行できれば、結果はついてくる。ダートの本場米国のGIケンタッキーダービーではここ30年、ジェニュインリスク(80年)、ウイニングカラーズ(88年)の2頭の牝馬が優勝。ユキチャンにも、チャンスは十分だろう。

 関東オークスは4億3884万円超の売り上げ新記録をマーク。入場人員も前年比127.6%の1万5882人を集め、川崎競馬場はユキチャン一色に染まった。今夜の大井競馬場でもカクテル光線を浴びる真っ白な肢体にファンの目は釘付けとなる。白毛初のGI制覇へ! 夜空を背景にしたユキチャンが生涯最高の輝きを放つ。

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