【シアトル(米ワシントン州)6日(日本時間7日)】マリナーズのイチロー外野手(34)が、8年連続の球宴出場を決めた。安打製造機にとっても、ヤンキースタジアムで行われるオールスターゲームには特別な思いがあった。
試合は1対2でタイガースに敗れた。イチローは6打数1安打で打率を.302に下げたが、特別な日に表情も緩んだ。
「(オールスター出場は)前半のパズルの一つ。それをなんとか、自分ではめたというより、(今回は)『頂いた』という感じですかね」
不振で出場が危ぶまれたが、試合前、8年連続の出場をファン投票で決めた。チーム成績も、個人的な数字も低迷する中での出場は、どこかで歯がゆい思いがある。
「『ちゃんとやれよ』って言われてるんでしょうね」
200万票を超える叱咤激励に、そう言って苦笑。しかし3年前、成績不振からファン投票で落選したとき、「成績を残さないとしても、選ばれるような存在になるためには、もう一つ何かを超えていかなければならない」と話していた。何かを超えた…。今回の球宴を、イチローは特別なものとしてとらえた。
「最後のヤンキースタジアムですから…。特別なオールスターとしては、3つ目になるのかなあ」
毎回のようにひどいブーイングを浴びながら、好きな球場と言ってはばからない。初出場の2001年、球宴史上初のランニングホーマーを放ち、MVPを獲得した昨年に続き、特別な“3つ目”の球宴と位置づけた。7・15(日本時間16日)。さまざまな歴史に彩られてきたヤンキースタジアムの最終章に、イチローの名が刻まれる。