日本代表合宿(14日、埼玉スタジアム)日本代表は15日の2010年南アフリカW杯アジア最終予選第2戦・ウズベキスタン戦(埼玉)に向けて、最終調整を行った。MF中村俊輔(30)=セルティック=は、元日本代表監督でクルブチ監督のジーコ氏の“まな弟子”MFセルベル・ジェパロフ(26)=クルブチ=を警戒。実力の違いを見せつけて、勝ち点3を手にする。
来たる“左利き決戦”へ、日本の天才レフティーがたぎる闘志をあらわにした。
「形うんぬん言っているけど、結局最後は勝ち点3。内容じゃなく、先に勝ち点3を考える」
試合会場での非公開練習を終えた俊輔は、こう宣言。その胸には「8番は左利きなのに右に行ったりする。いいFKを蹴る」と認めるMFジェパロフへの警戒心があった。
同じ左利きで攻撃の核を担う。そんな両雄の激突を、さらに白熱させる言葉が、かつての師から発せられていたことも明らかになった。
ウズベクのサルドル団長によると、9月に同国リーグ・クルブチの監督に就任し、代表のアドバイザー的役割も果たすジーコ氏が「ジェパロフはナカムラに似たタイプ。ただ、実力は引けを取らない」と地元メディアに話したというのだ。
日本代表では、自ら現役時代に着けた背番号10を俊輔に託したジーコ氏だが、今はチームでも指導するジェパロフにご執心の様子。経験、実績では大きく劣る自軍エースへの「引けを取らない」発言には、打倒日本への強烈な意識が見える。
それなら、俊輔としては格の違いを示したいところ。「きれいな点なんかない。前の(ドイツW杯)予選でも、ロングボールから大黒が決めたり、オウンゴールが入ったりした」と泥臭さの重要性を強調。降雨の可能性にも「オレは雨に慣れているからやりやすい。低めのセンタリングでツルツルッといくかもしれないし、ロングシュートを低めに打つとか」と自信をみせた。
くしくも、W杯最終予選でまみえることになった“新旧まな弟子”。予選2連勝へ、この競演が勝敗の行方を左右する。(志田健)