日本水連は14日、都内で常務理事会を開き、北京五輪男子平泳ぎで2大会連続2冠に輝いた北島康介(26)=日本コカ・コーラ=らを教える平井伯昌コーチ(45)=東京SC=を、日本代表ヘッドコーチに起用することを満場一致で決めた。この日、母校の早大で開かれた五輪報告会に出席した平井コーチは、12年ロンドン五輪の戦力構想から北島を“除外”する考えを明かし、選手の若返りを説いた。
敏腕コーチに日本水泳界の命運が託された。日本水連は、北島を教える平井コーチを日本代表ヘッドコーチに承認。4年後のロンドン五輪に向け、新体制を整えた。
「コーチ技術の実績と指導力を買いました。現場のコーチも期待している」。佐野和夫専務理事(68)はその手腕を高く評価した。期間は4年間。平井コーチの所属先の東京SCも了解済みという。
北京五輪では“平井門下生”が活躍。北島は連続2冠を達成し、400メートル混継でも銅メダル。女子200メートル背泳ぎの中村礼子(26)=東京SC=も2大会連続の銅メダルに輝いた。日本が獲得したメダル5個のうち4個に貢献している。
この日、平井コーチは母校の早大で開かれた五輪報告会に出席し『なぜ、元三流選手が、超一流選手を育てられるのか』と題したトークセッションを披露した。閉会後はロンドン五輪の戦略を語り、去就で揺れる北島を“構想外”にする考えを明かした。
「4年後、あいつ(北島)がエースだったら終わり。本人がやるかどうか分からないが、やるとしても(北島が)チャレンジするくらいじゃないとダメ」
北島を当てにせず、選手とコーチ陣の若返りを説いた。次期エース候補には男子400メートル混継銅メダリストでバタフライが専門の藤井拓郎(23)=コナミ=の名を挙げた。その頭脳には早くもプランが進行中だ。
「康介を見て金メダルの価値を感じた。銀、銅ではなく、金メダルを獲りたい。金1個でもいいと思う」。水泳ニッポンの黄金時代を築くべく、決意を口にした。(浅井武)