北京五輪前哨戦となるバレーボール女子のワールドグランプリ決勝リーグは9日、横浜アリーナで開幕し、開催国枠で出場の日本は北京五輪1次リーグA組で当たるキューバに1−3で逆転負けした。イタリアとブラジルが初戦を勝利した。
日本は第1セットを栗原(パイオニア)の好サーブと巧打などで先取したが、第2セットを連係の乱れが重なって逆転で失った。続く2セットは相手の多彩な攻めに的を絞れず、対照的に単調な攻撃を見透かされた。
ワールドカップ(W杯)覇者のイタリアは大砲ピッチニーニを軸にアテネ五輪覇者の中国に競り勝ち、ブラジルは米国に快勝した。
北京五輪で実際に対戦するキューバに対し、久しぶりに先発でベストの布陣を敷いた。試行錯誤を終え、本番を見据えた柳本監督は「手応えは感じたが、悪いところも出た」と表情は硬いままだ。日本は北京での苦戦をあらためて予感させる敗戦を喫した。
センター線の優劣が勝敗に直結した。粗削りだが抜群の跳躍力を持つ相手の多彩な攻めに、太刀打ちできない。第1セットは栗原の好サーブも絡んで杉山らが速攻を食い止め、サイド攻撃に守備網を張って高橋らが切り返す展開に持ち込めた。
この流れを「常に展開することが勝つ条件となる」と竹下主将は試合後に指摘した。第2セットを競り負け、その後はいいように防御を切り崩された。荒木は鋭い速攻に微動だにできず、迷いと焦りを抱えたままで後手に回った。対照的に日本は杉山の速攻がブロックに遭った直後に、高橋の強打を見透かされた。
今大会は1次リーグ中盤から控え選手を積極的に試して「想定内」の苦戦を喫したが、高橋や栗原ら主力で挑んでも連敗は8に伸びた。竹下は「いいものを高めることが大事」と前を向いた。強豪との連戦で何を得るかで、五輪の行方が見えてくる。
竹下佳江
「センター線でスピードを出すのが狙いだった。バックアタックは有効になると思うので組み立てを意識したい。(決勝リーグは)いいものをより一層高めることが大事になる」
柳本晶一・日本監督
「自分たちの形をつくれば戦える手応えは感じた。サーブレシーブが崩れて連続失点する。(簡単なミスを含め)そういったところを修正していきたい」
ペルドモ・キューバ監督
「日本の速さを今まで以上に感じた。とりわけ、高橋の技術の高い強打にはてこずった」